先日地下鉄に乗った時、隣の席にものすごい集中力でスマホを触っている人がいた。隣に座っていた私が、チラ見どころか、首がその人の方を向き、思わずガン見している事にも気づかないほどの集中力だ。
彼はスマホの中で何をしていたのだろう。少なくともゲームでも、友達との気楽なLINEでの会話という雰囲気でもなかった。画面をのぞきこんだら、何かの投稿に対して、すごいスピードでリアクションを返していた。一秒に5回ぐらいの速さだ。当然、相手の投稿など見てもいない。私が予測するにはきっと仕事だろう。あの見事な職人技ともいえる手さばきを、皆さんにお見せできないのが残念…
…と、あれ?今、気づいたのだが、うちの娘がインスタをやっている時もあんな感じだ。女子高生のスマホを触る手さばきと集中力は、見ていて本当に惚れ惚れする(笑)!高校生の1日の平均スマホ時間は、3.5時間。そして、読書はほとんどしていない。以前は悲しいとか思っていたが、彼女たちはスマホの中で本を読み、自分がモデルの写真集を作って、友達とコミュニケーションをとって遊んでいるのだと思うようになった。田舎にいる両親からも、インスタのストーリーをチェックすれば、自分の孫が今日何をしていたかが分かるのだ。うちの父は、娘が今週からテストが始まったということを、先週末のお弁当のインスタ投稿を見てしっかりと把握していた(笑)
スマホの中では全員がモデルや芸能人になれるし、ディレクターにもなれるのだ。そして、全員がスマホというテレビを持ち歩き、番組を作り、投稿もできる。それを見る人もいる。こんな楽しい娯楽はない、そして儲かるのはその娯楽を提供しているサイト側だ。文句はあるまい。
そうそう、以前付き合いのあった私の友人にも、いつでもどこでもスマホを触っている奴がいた。一緒にいる時でも、「ちょっとごめんね」と言っては、LINEを返す。1日中ずっとスマホをいじっているからだと思うが、若いのに完全に猫背になってしまっていた。コミュニティーを運営しているらしく、「一応、これ(スマホ)でメシ食ってるからね」と一言。
これが、時代だ。
東京に1年4か月前に引っ越してきた私には、都会にはそんな人たちが大勢いることに、始めは本当に驚いた。けれども最近はすっかり慣れた。というか、これが現代の若者の生きる世界であり、職業なのだ、スマホの中が彼らの職場なのだと理解した。
私は昨年、一般社団法人の設立の手続きとして、定款の認証を公証役場で、そして登記を法務局で行った。
私の中で法人というのは、そういう認識だ。
一方、彼らは登記はスマホの中、所在地もスマホだ。会社を探すのにも、移動販売車と同じだから、GPSで探さないといけない(笑)。事務員もスマホの中にいるし、口座への振り込みも通信もメール一つで済む。商品もスマホで発注し、対応もスマホの中で済ませる。要するに、今はスマホが一台あれば簡単に会社を始められるということ。そして作業するのはカフェやら、最近流行りのコワーキングスペース、何なら移動中だって構わないのだ。
本当に便利な時代になった。どんな若者でも、スマホで夢をかなえられるかも!まさにスマホドリーム?!
私もせっかく東京にいるのだから、これから(株)スマホで仕事をしようと思う!
時代に乗り遅れていたら、コラムなんて書けないからね!
写真は、私の地元にあるカフェ「フーガス」さんで、今年のお正月に家族でモーニングをしたときの様子と、娘のインスタ(お弁当アカウント)画面です。ここのカフェには、愛知に住んでいた頃に家族や友達と週に3回は通っており(笑)、完全にうちのリビングと化しておりました~(*'▽') これが、私が好きなカフェの利用例です(^O^)/ あ~、はよ(早く)また行きたいわぁ~!
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