さて、昨日は「留学」というより「留ワーク」を強いられているベトナム人の実態を書いたが、日本にやってくる留学生の増加を後押ししているのが、9年前、日本政府が打ち出した「留学生30万人計画」だ。
世界中から優秀な人材を集めるため、在留資格の要件を緩和するなどして、2020年までに留学生を30万人にまで増やす計画。
それに伴い、留学生の受け入れ先となる日本語学校も急増し、その数は全国で643校にのぼり、過去最高を更新している。
そして、日本語学校全体のおよそ3割、200校以上がこの5年間に新設されたことが分かった。
新設された日本語学校は、建設業者や人材派遣業者、それに介護事業者といった業種からの参入が相次いでいることから、日本語学校を、いわば労働力の受け皿として利用しようという実態も垣間見える。
ベトナム人留学生は日本では低賃金で雇用できる労働力として重宝されているが、それを悪用して日本行きを誘い、大きな手数料を借金させる悪質なベトナム人ブローカー(私には、人身売買に見える(T_T))がいるので、真面目に働きたいベトナム人も、きつい返済の為に犯罪に手を貸す人が出るのだろう。
この問題の本質は、ベトナム人の留学生が人手不足を補う労働力となっているという実態だ。
TPP関連法案が成立し、外国人労働者がどんどん日本に流入してくることが確実となった今、外国人労働者とどう向き合うのか、現実を直視した議論が必要だ。
……こんな現状を知ってしまうと、先日、急にフォーが食べたくなって入った二子玉川のベトナム料理屋さんで、若いウェイトレスの女の子が、妙に愛想がなかったことも、「彼女はもしかして親元を離れて頑張っている留学(ワーク)生で、日々の蓄積した疲れで笑顔を作るどころではなかったのかもしれないな…」と、温かい目で見守る気分になるというもの。
彼らの日本での生活が、少しでも経済的に安定し、勉学に専念できる環境が整うことを願ってやまない。
今日の写真は、おひとり様ランチをした表参道のお店で見かけた「UBER EATS」のお兄ちゃん(さすが、都心!(*'▽'))と、最近なぜかタイ料理屋さんでよく出てくる「ベトナム風生春巻き」です(^-^)
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