さて皆さんは、「7040問題」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
かつて、就職後も親と同居する独身者は、「パラサイト・シングル」と呼ばれ、20代のうちは現役で働く親元で自由な独身生活を送れるとされてきた。
しかし現代、非正規で働いてきたアラフォー世代の親子は深刻な状況に陥っている。子供がひきこもっている場合は更に事態が深刻だ。引きこもりが長期化し、親と引きこもり当事者が高齢化して家族が困窮するケースを、「70代の親、40代の子」を意味する言葉として、「7040問題」と呼んでいる。
「若者の生活に関する調査報告書」(内閣府政策統括官)では、「ひきこもり」とは、「趣味の用事の時だけ外出する」「近所のコンビニなどには出かける」「自室からほとんど出ない」といった状態(因みに今日の私はまさしく「ひきこもり」状態だ!まだ一歩も外に出ていない!笑!)が、6か月以上続く人の事を指す。
内閣府による実態調査は2010年に初めて行われ、ひきこもり該当者は約69.6万人。2016年に実施された際には約54.1万人で、前回に比べ約15万人の減少だった。
しかし、そもそもこの調査における調査対象は15~39歳だ。つまり、2010年から2016年までの6年間で、人口の多い団塊ジュニア世代が軒並み40歳以上になり、調査対象から外れただけにすぎない。
批判が多かったからか、ひきこもりの長期化、高年齢化が深刻となる中、内閣府は、2018年度に、40~59歳を対象にした初の実態調査に乗り出した。
また、最新調査によれば、親などと同居する40代~50代の未婚女性の7割近くは、親に生計を支えてもらっている。この記事を書いていて急に思い出したのだが、以前の勤め先に、アラフォーの独身女性が、親に作ってもらった弁当を持参して、私の横で食べていたのを見て、めちゃくちゃビックリしたのを覚えている。
非正規雇用で独身というアラフォー女性の数は、ここ10年で16万人から52万人に急増した。背景には、多くの女性の受け皿になっていた事務職での正規採用が激減し、派遣に置き換わったことがある。彼女たちの多くが社会からの疎外感や孤立感を感じており、「アラフォー・クライシス」は、男性よりも女性の方が深刻だ。
非正規雇用とひきこもりの長期化、ここに親の介護がのしかかってくるという「7040問題」。何か手立てはあるのだろうか?
実は、そんなアラフォー世代を支援するため、国や自治体も動き始めている。
2017年、国は就職氷河期世代の雇用を改善するための助成金を新設。5回以上の離職や転職を繰り返す35歳以上の人を正社員として採用した企業に、最大60万円を支給する。東京都は30代から40代に特化した就労支援の無料プログラムを新設実施。横浜市も非正規雇用で働く35歳以上の独身女性のための講座を始めた。
時代の谷間に落ち込み、その後も不遇に苦しんできたアラフォー世代。危機の中で自信を喪失しかけている彼らだが、そのアラフォー世代が、今や社会を担う中心世代になっているのも事実だ。彼らの危機は、社会全体の危機につながりかねないという問題意識を、世代を超えて共有する必要がある。
因みに、うちの娘に、7040問題を教えたら、「何それ?新しいお店でも出来たの?」と言ってきた。JKにとっては、109の親戚くらいにしか感じないようだ。うちには、会話が通じないという、4010問題が起きている!
ヽ(;▽;)ノ
少し話しは逸れたが、私はこれから、自分が出来る事として、現代の社会情勢を盛り込みながら、主に中小企業さんに対して、雇用という分野で出来るアプローチ(助成金の活用)を提案していきたいと考えている!
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